碧空1165 MOON WALK83(迫るための変装)
1165 MOON WALK83(迫るための変装)
普遍を疑って迫るOEDIPUS の(迫るための)変装も、陰謀や追跡の気配なのではなくリンチである。CHRISTMAS の祖父と祖母が異体で名乗り出るようにではなく、OEDIPUS の異体の父と母が誰であるのか他の誰かの声帯を通して告げられるのであるが、この恐喝じみた発覚(神託)は告白の屈折であり、リンチ(nowhere to hide )は自ら目を潰す輪郭喪失に転移している。つまり、世界から失踪する流浪の荒野が追放として肉薄するのであるが、この、肉薄する無明は普遍を疑う遡上なのである。
隠れなさが極端に私的なのに漠として1を疑うOedipus もChristmas も、その輪郭喪失そのものである流浪のどこか極でその輪郭喪失の鏡像を守護して本当の持ち主の到来を待ち侘びるSphinxに出喰わすが、Christmas のMiss Burden 殺害とOedipus の怪物退治とは何か違うようでいて、変わらない。Miss Burden の闇にはOLD MISSが棲んでいてまるで「間男なくして人殺しのない」遠隔操作や催眠術に屈折して殺害は起こったとでもいうようであるし、謎を解いたことで牝のSphinxが滅びるのは自ら自らの祖先になる究極の混合種が打ち消されたのではなく喉元まで上り詰めて来ているということである。こうして「間男なくして受胎のない」EROSと、自ら自らの祖先になる究極の混合種が潮の如く迫って、1を疑う個も冒されるのである。
成る程、Miss Burden の変死体は事件であり、怪物の谷底への墜落はこれから起こるはずの逸脱や背徳の禍々しい前兆である。しかし、究極の孤児であることの隠れなさがOEDIPUS に迫るための変装が奇形的な(祟られたように)悪い履歴をつぐなう疫病の蔓延であるように、CHRISTMAS に迫るための変装が奇形的な(呪われたように)悪い交配をつぐなうリンチであり、リンチを回避しようとしてリンチに突き進んでしまうChristmas の、切断された(いつまでも白にならない)黒いペニスの前兆がMiss Burden の生首なのである。(MOON WALK82)


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