碧空1166 MOON WALK84(1を疑う個も冒される)
1166 MOON WALK84(1を疑う個も冒される)
「間男なくして受胎のない」EROSや自ら自らの祖先になる究極の混合種といった遡上は、世界を疑う。虚構の野心は虚構の気配を消して真偽の区別が気になる葛藤をこの世にこの世ごと持ち込み、奇妙にも、種の夢は1が虚構にならないように1を疑い、1を疑う個も冒されるようにして迫るために変装する。
とり返しのつかなさが埋め合わせるmetamorphosis としての主語は、とり返しのつかなさを埋め合わせるように変装した述語となって迫る。それは、部分が全体を代表するのであるから、歴史的にして劇的である。1を疑って迫るための変装が劇的であるということは、時間を拡大してスロー・モーションにするようなものであるが、それは(歴史的であることは)1の生起を疑うことでしかない。殆ど1になるまで時間を拡大して0.9 ・・・を延長しても何の生起でも認識でもなく、この1の頓挫、この遠近法の崩壊こそは、いつの間にか移ろう日常の不思議である。


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