碧空1169 MOON WALK87(へりくだる個も冒される謙譲)
1169 MOON WALK87(へりくだる個も冒される謙譲)
物語ることは、何か間違っているかのように他の誰かとなって想起する献身から脱皮するようにして、何か間違っているかのように個が進み、どこまで行けるか(どのように導かれるか)、運命が羽化するように迫る現実は単に主語が述語に変装する展開ではなく、時間の拡大にして、問が詠嘆に変わる劇化である。
生きることは、言葉となって物語る詠嘆ではなくても、物語ることである。どう主語が述語に変装しても、可能・自発・受身・尊敬が解離したり収斂したりして振動しながら、それは(いきなり二回目でもあるかのように)生贄であることへ駆り立てられていてもの凄いのである。
この、誤らないように懐疑するのではなく誤る危険を冒す本能じみた確信は、意志というよりは謙譲、へりくだる個も冒されるような謙譲である。すなわち、呼び声である。
ところで、嫉妬は、所有ということが失う危険を冒して(すなわち変装して)姿を現わす模写発作であるから、それは、へりくだる個も冒される謙譲というものの正体、あるいは注釈、あるいは屈折である。


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