Saturday, January 27, 2018

碧空1180 MOON WALK98(クローンの気配)

1180 MOON WALK98(クローンの気配)  生首が暗喩なのは、部分が全体を代表して本格(1)になる、その気配である。1や瞬間は怪談である。それは、「いつの間にか一人増えている!」というような飛躍であるが、連続する振りをして、いつの間にか絶海のセント・ポールの岩や浄土ヶ浜やセント・アンドレアス断層に拉致し去る。  この、エロヒムの棲処のように人気がないのに「誰かがいる」気配は、遠近法や1やのぞき穴を拒むが、それは、怪談を拒むというのではなく、ぞっとする気配の発覚、絶景を背景にして記念撮影しても写っていないか、絶景が消えているか、という薄気味悪さなのである。  一日の屋根裏部屋である黄昏は、絶景である限りで「いつの間にか一人増えている!」というような屋根裏部屋である。それは連続する振りをして反直観的な飛躍なのであり、遠方と夜が出会うのである。それは、つづくというよりは距離と時間の区別がおかされるのであり、この世ならぬ染井吉野のクローンの気配が迫るのである。  奇蹟が技術革新の予兆であるように、Yoknapatopha風土記に記述のある、自ら自らの祖先になる奇妙な延長はクローンの予感であるが、いつの間にか移ろう不思議の注釈でもある。

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