Tuesday, February 06, 2018

碧空1187 MOON WALK105(エウロペの失踪)

1187 MOON WALK105(エウロペの失踪)  エウロペと牡牛の究極の混合の電撃もエウロペが平行世界に失踪する衝撃も「眠っている間に運び去られる!」のであるが、それは、命令と服従が解離しない本能が、義本能に転写されて罪と罰が解離しないのである。  エウロペが平行する世界と世界の間に真理も懐疑も揮発して失踪することは、責めの気配が罪の気配に変容するのであるが、その、導かれた具体は罰としての罪であるから罪と罰は区別がおかされてしまう。この、罪と罰の区別の揮発が、奇妙にも原罪あるいは宿業と呼ばれる回避不可能の責めの気配で、しかも不断に遡及を擦り抜けてしまう。それは、自らを追い越すというようでも、自らより遅れて来るというようでもある。連続する振りをして反直観的な飛躍である。  こうした「いつの間にかもう一人増えている!」怪談に(本当らしくないからこそ)ぞっとして総身の毛も太るのは、疚しさとなって潜伏した世界が隆起するように薄気味悪く迫るのである。罪が顕れれば罰は世界となって潜伏し、罰が顕れれば罪が世界となって潜伏して、責めの気配は息を洩らす。

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