碧空1188 MOON WALK106(復讐の呼び声、演繹の呼び声)
1188 MOON WALK106(復讐の呼び声、演繹の呼び声)
Sherlock Holmsのstudy in scarletはstudy in brownの陽画転写で、物思いに沈んでいるのではなく、ヘーゲルに顕れた演繹衝動のように(主語が述語に仮装しまくる)躁状態なのではないか。
study in scarletは主体の関心と情熱が客観に転写できるかのような危険を冒す。演繹も信仰のように誤る危険を冒してでも導く義本能である。眼目は導かれて生きることであって誤らないことではない。論理の規則は呼び声のようなものである。
第二部は、study in scarletの、主体の関心と情熱が復讐であることを漠として告白している。演繹の呼び声が知らず知らず壁に写している影は、復讐の呼び声なのである。つまり、復讐衝動の一つの解としての人殺しがこの世のものになるために疚しさとなって潜伏する霊的形式(胚芽)は演繹衝動ということになる。
人殺しは受胎と同じようにして(媒体性に於いて、個を超えて)告知される。間男なくして受胎はないように狐憑きなくして人殺しもなく、自由の剥奪なくして演繹もない。


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