Saturday, February 17, 2018

碧空1194 MOON WALK112(桂冠詩人エベニーザーの演繹、誤る危険を冒す三重の仮装)

1194 MOON WALK112(桂冠詩人エベニーザーの演繹、誤る危険を冒す三重の仮装)  私的価値の出現は人知れぬ間に毒を盛られるように罰せられる。しかし、この反抗(個の出現)なくして憤怒はこの世のものとならない。  双子の兄エベニーザーに顕れたPanic(童貞受胎 )は、双子の妹アンナの密かな憤る如き夢想が遠隔感応して演ぜられる如くであるが、それが客観に転写されるとフランス瘡(黴毒)に見える。それは、自ら自らの祖先になるPanic が客観に転写されると釘づけの磔に見え、鳥撃ち銃に仕留められることへ突進する馬蹄の轟(時間旅行の衝撃)に聞こえるようなものである。(MOON WALK86)  双子の兄エベニーザー(performance )の「壁に写る影」は双子の妹アンナ(form)であるから、双子の妹の私的価値は疚しさとなって潜伏する何処でもない場所(波のかなた海と空の境界が融け合う新大陸ではなく、しき波のかなた距離と時間の間が決壊して星屑が転落のように広がるユートピア)の暗示であるが、このPanic が客観に転写されると変装と陰謀の渦巻くMarylandに見え、桂冠詩人エベニーザーの演繹はMaryland、主語、述語と三重に仮装、遠心分離して冒険になるのである。(「酔いどれ草の仲買人」J.Barth)

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