Sunday, February 18, 2018

碧空1195 MOON WALK113(一卵性の暗示、ユートピアの暗示)

1195 MOON WALK113(一卵性の暗示、ユートピアの暗示)  桂冠詩人エベニーザーの演繹は、双子の妹アンナの夢想が喉元まで上り詰めて来ていても感応の広がりだけ漠としていて、成就は思いがけなく、成就しなければ解明されないが、誤る危険を冒して三重に仮装するのに何か自由の剥奪なのである。  双子の兄エベニーザーの冒険は双子の妹アンナの夢想を演じるのであり、教師ヘンリー・バーリンゲームはヨハネのように先駆けるが、まるで阿片の効果とでもいうかのように、場所と主語と述語の区別をおかして、この三重の仮装をクローンにする触媒である。桂冠詩人エベニーザーの行く先々で(三蔵法師や孫悟空の通りかかる先々で待ち侘びる妖怪どもが姿を現わすように)姿を現わす瓜二つの、生き写しの三体の女体のクローンは、誰に本当に生き写しなのか、その正体を守護するだけでなく、三重の仮装が一卵性であることの暗示である。  この一卵性の暗示は、客観に転写するとヘンリー・バーリンゲームの遡上、出自の探索にも見えるが、物語が三重の仮装であることのユートピア(nowhere to hide )の暗示で、二卵性の双子が一卵性であることの証明へ出てしまうことのPanic へ物語は駆り立てられているはずである。(MOON WALK111、112)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home