Saturday, March 10, 2018

碧空1208 MOON WALK126(MOON WALK)

1208 MOON WALK126(MOON WALK)  死体としての王、王位はこの世のものを支配するためにこの世となって潜伏する擬死であって、この擬死を鎧った王は、擬死のエラーから自ら自らを殺して自ら自らの祖先になる。  鏡が鏡像になろうとして殆ど鏡像(しかし)いつまでも鏡像にならないように、犯人は死体になろうとし、精神は症状になろうとして、いつまでも死体や症状にならないが、それは近似値ということなのではなく、そのことが死体、症状であるような密かな飛躍なのである。  死体から始まるミステリや症状から始まる精神分析も、他の誰かとなって想起する献身の薄気味悪い気配、葛藤が気になってならないのであるが、その裂目を客観に転写することで、犯人を探すものが犯人であるような思いがけなさに出てしまうのである。これは、奥行があるかのように続く遠近法が、奥行がないかのように続く遠近法の崩壊に出てしまうのである。

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