碧空1219 MOON WALK137(現し出されるおぞましさ、身を潜める恥辱)
1219 MOON WALK137(現し出されるおぞましさ、身を潜める恥辱)
「苦海浄土」(石牟礼道子)のおぞましさと恥辱は、「この世の最終状態は既に始まっている!」気配、おぞましさと恥辱の区別がおかされ、他の誰かの身体におぞましさが顕れたために身に覚えがない度忘れ状態でいられるのではなく、この、遁れえたはずの身体にも客観に転写できない(人知れぬ)おぞましさが這い上がって来て覆い、輪郭そのものなのである。
苦海がおぞましく現し出されて痙攣するために浄土が身を潜める恥辱は、鶴女房の如くである。痙攣しているのは身を潜める鶴であるように、身を潜める位格が震えるのである。


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