碧空1222 MOON WALK140(OLD NICKのユーモアと虚栄)
1222 MOON WALK140(OLD NICKのユーモアと虚栄)
Hegel の学は、魔法使いが(鼠に化けてしまったために始めは捕食されたかに見えたが、そうではなく実は)長靴を穿いた猫となって想起する、その献身の、自ら自らを騙って自食し切れないでいる遠近法で、不滅のOLD NICKが寿命を鎧うなどとは審美的であるし、誰もいない折に触れて長靴を穿いた猫が鏡に向って本当ハ私ハ魔法使イナンダヨ!とそっと漏らしそうで、始めのうち何かおかしい!と感じられた不条理(absurdity )の気配に抵抗するのであるが、しかしこのOLD NICKのユーモアと虚栄は寧ろ匿名でおしのびしたがるKierkegaard 的なものであって、Hegel とKierkegaard は、Jekyll氏とHyde氏の、かわるがわる洞窟となってかわるがわる身を潜める洞窟からかわるがわる藻掻き出ようとする葛藤と何か似ていないか。
教師と弟子の間が決壊して伝達が揮発するようにOLD NICKは洞窟に身を潜める。客観に転写する遠近法を食い尽くすOLD NICK、というように洞窟から藻掻き出て身を窶すKierkegaard にはOLD NICKが身を潜めていて、脱け出したはずの洞窟の遠近法に抱き竦められている、というようにして身を潜めるOLD NICKのユーモアと虚栄は何も確定しない。それは、深淵をのぞくようでもあるし、のぞいてしまう狼狽から転移発作的に身を潜めるようでもある。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home