碧空1249 MOON WALK167(個を襲う過冷却現象、自由「の」鏡像)
1249 MOON WALK167(個を襲う過冷却現象、自由「の」鏡像)
現在というものは、過冷却状態のように凍結しない(過去しない)状態が拡張していて、一枚の枯葉が水面に舞い落ちるようなほんの少しの刺激で一気に凍結し亙るように一気に過去してしまう。惰性は魂ではない振りをしているが、頓挫、過誤といったふうだ。
こうした時制の過冷却現象すなわち擬似過去を客観に転写しようと藻掻く試みが、タイム・スリップや既視感、そして陰謀の気配である。それは、鏡像をのぞき込んでいたはずなのにいつの間にか他の誰かにのぞき込まれているようにいきなり他の誰かが「私」になる。のぞき穴を盗まれることは時制を盗まれることでもあるが、言葉や貨幣のように流通していた「私」が場所となって本当の持ち主が誰だか分からなくなる反転でもある。鏡像にならない状態が拡張していたが誰かが視界をほんの少し掠めただけで一気に(凍結し亙るように)自由が玻璃に閉じ込められるのである。
これは、周りの尼僧がみんなマリアのクローンになるようなテロリズムである。


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