碧空1259 MOON WALK177(ノーリスタウンの褐色の騒霊、グリーンの焦燥と憂愁)
1259 MOON WALK177(ノーリスタウンの褐色の騒霊、グリーンの焦燥と憂愁)
魂の延長とは位格が魂、死、死体と次々に析出して、あるはずの予定調和的な地上に零落するである。個別化されると同時に一般化される主体、あるはずの予定調和的な主体、すなわち法則的、歴史的主体は乗っ取られていない振りをする。
人生を悩ましいものにする厄介なものは知らず知らず下水に流して排泄してしまう。例えば自らの死体、死体になることも、その死体を処理することも、究極の排泄は「地獄の山の草となって生える」延長である。
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
それは、水たまりの底で過冷却状態で満を持していた騒霊がひとしきり褐色の気配を起こし、緑の焦燥と憂愁に戻る、というふうだ。


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