碧空1299 MOON WALk217(彷徨発作、翻訳発作)
1299 MOON WALK217(彷徨発作、翻訳発作)
1978年頃、銀座に、人形振りのパントマイム芸人が現われた。
この、潜伏キリシタンの隠し部屋のように発覚した大航海時代の記憶は、隠喩として大航海時代を客観に転写し、発作的に翻訳するのである。
その、人形振りは気配を消すこと、見せかけること、驚かすことが収斂した擬態の気配を消すのではなく消さない技術であるが、このようにして翻訳された彷徨発作は、時間が中間の振りをし、過ぎ去る振りをして留まり、全体は部分の振りを種は個の振りをして、時間は誰のものでもない振りをする擬態の気配を消せないでいる。これは、後れて来る主体が彷徨より後れて来る気配であり、ペロッと舌を出す身振り発作の本当の主が誰だか分からないように、彷徨の本当の主は誰だか分からないし、翻訳発作も誰だか分からない。


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