Thursday, July 26, 2018

碧空1300 MOON WALK218(光の失踪、蒐集発作、後れて来る恐れ)

1300 MOON WALK218(光の失踪、蒐集発作、後れて来る恐れ)  蒐集発作は、本当の持ち主が接近すると光り出す宝物を客観に転写する翻訳であり、そのために光を見失ってしまい、行方知れずになった光の失踪を埋め合わせようとするかのように死蔵しないではいられないのである。光の失踪を隠すように(埋め合わせるように)宝物を厳重に気休めに隠すのである。つまり、光を失う恐れが後れて来るのであるが、この光は盗まれる恐れなどないのにこの世のものとして転写しないではいられないために、失う恐れが後れて来てしまうのである。  「THe Heretic's Apprentice」(E.Peters)の、潜伏キリシタンの隠し部屋のように発覚した詩篇つき祈祷書が、その象牙色の八折りの羊皮紙や蔓植物がからみつき小鳥がひそむ装飾文字や字体や着色が、どのような小箱を以て鎧われ、さらにその小箱が幾重にも包まれどのように隠されようとも、あるいは大量の銀貨を以て埋め合わせようとしとしても、光の失踪を恐れるには遅過ぎて、本当の持ち主が接近したはずなのにこの世のものとして光を扱おうとするや隠さずにはいられない情熱は、しかし光の失踪のしるしでしかないし、人の手から手へ渡る振りをしても、それは光の伝達ではないのである。

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