Saturday, September 22, 2018

碧空1338 MOON WALK256(危機としての「無自覚ではない」)

1338 MOON WALK256(危機としての「無自覚ではない」)  種の夢(予期としての記憶、霊的抽象)を客観に転写する隠喩としてのDNA は戸惑わせる。後れて来る主体となって(種の夢の占める場所となって)種の夢を鏡像にするのに、しかもDNA は種の夢を映し出して後れて来る物質だからである。  DNA の発見(予期としての記憶の解明)は、種の関心(予期としての記憶)が客観に転写されるようにそのままDNA が種の関心の隠喩に反転するのである。すなわち、解としての種の夢がDNA を映し出すと同時に場所となって潜伏したDNA が種の夢を映し出してこの世のものにする、この現実は、問としての種の夢の解ではなく、問としての種の夢そのものである。  ALIEN の、その現実が戸惑わせるのも、問としての種の夢が潜伏しないであふれ出していて、後れて来る主体が擬態に無自覚でいられないからである。蝶々は翅に瞠く眼状紋に無自覚であるが、後れて来る主体は必ずしも擬態に無自覚ではない。この「無自覚ではない」は、心臓を鷲掴みにされるように、胸が潰れるように迫り上がる危機である。

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