碧空1343 MOON WALK261(打ち寄せる重波を覗いて見ずにはいられない)
1343 MOON WALK261(打ち寄せる重波を覗いて見ずにはいられない)
釘づけの磔刑の十字は、Jesus Christが究極の奇形(輪郭喪失)であることのイラストである。目が釘づけになって離れなくなる。離れても、こっそり引き返して覗いて見ずにはいられない。
後れて来る主体の透明化とは献身であるが、自由、孤独だけでなく思考も危険を冒す。他の誰かとなって想起することだからである。この救出(生きる道)は後れて来る主体が場所との区別をおかされる落下であるが、この、場所が宙に浮く落下に狼狽して発作的に脇に逸れる救出が傍視、この世のものが場所を占めるようにして客観に転写する零落である。それは、世界の終わりが未来に属さないことに狼狽して、まるでいきなり真空に出たかのような恐慌から息を継ぐために水面に出ようと藻掻くというふうだ、真空とは別の媒質があるはずだというようだ。
しかし一旦真空に出てしまうともう遅い。繰り返し真空に引き返して、打ち寄せる重波を覗いて見ずにはいられない。しかもこの反復は、打ち寄せる重波と区別がつかない。


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