碧空1348 MOON WALK266(馬蹄形の出現)
1348 MOON WALK266(馬蹄形の出現)
覗きに戻りたくなる(有毒、邪悪な)打ち寄せる敷浪が仮に馬蹄形であるとして、それが模写発作ならば、馬の単蹄は種の夢が意味となって解明された棲息環境の転写情報であると同時に馬の運動を規定して導く種の夢がノイズに留まっている棲息環境の息吹きであるから、棲息環境が意味であると同時にノイズであるように光り出している焦燥や憂愁を、打ち寄せる敷浪が反転模写しているかにも見える。
覗きに戻りたくなる(有毒、邪悪な)打ち寄せる敷浪が仮に馬蹄形であるとして、それが転移発作ならば、馬蹄形は、奇妙な焦燥や憂愁の放電に狼狽して、儀式や記号としてではなく頭を掻いたり、浜昼顔に訊いてみる、といったふうに唐突で、会うはずのものに会えずに漠として、空ろな曇りのガラスや灰に林檎を埋めて憂い見つめ、暮れ難い夏の日をキリギリスが鳴き募っていって何だか分からなくなってどこかで石英がぶつかる気配がするように、湧然と馬蹄形が現われたのである。


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