Saturday, October 13, 2018

碧空1352 MOON WALK270(ゼロの秘密)

1352 MOON WALK270(ゼロの秘密)  「手を擦る」身振り発作が懇願や依頼、謝罪の儀式や記号になる前は、「頭を掻く」身振りと同じく、狼狽を逸らす効果ではあっても、葛藤を分割して宥めたり鎮めたりする技術ではなく、頭を下げたいが下げるわけにはいかない、といった葛藤を発作的に模写してもいる。  同じようにして「足を摩る」や輾転反側は、憤怒や悲泣に面して諦めたいが諦めるわけにはいかない、進むも退ぞくもならない葛藤を模写する痙攣的な身振り発作である。  遍在する窃視が猛禽類の鳥瞰のようであるのは、ゴーストが場所となって潜伏する(恥ずかしくなるほど、息がかかるほど間近に、まるで空気になってこの世のものを包むようにズーム・アップする)と同時に、後れて来る主体となって客観に転写する(広角レンズでこの世のものを見渡す)のである。つまり、物語る、その遍在する窃視の構造は、湧き上がるような嫉妬発作のそれである。この世のものが記憶の(種の関心の)媒体であることに狼狽して発作的に忘却する「ために」場所となって潜伏するゴーストが、すなわち後れて来る主体が、個と種の間の放電に狼狽して意わず傍視する遍在は、個を踏み越えてしまって愚かしくもとり返しがつかない「足を摩る」ような痙攣発作なのである。  寂漠も嫉妬も、能有と所有の間の摩擦が放電して、何か光るように惜しいのである。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home