Tuesday, October 16, 2018

碧空1354 MOON WALK272(ゼロの三態)

1354 MOON WALK272(ゼロの三態)  「無常はこの世の常」が孕む「無常」の三態は、1ゼロを現実にする零落、2何か光るようにゼロ(落下)、そして3零落と落下の間の深淵、断絶を去ると同時に留まる中間性を以て(あるいは反映の転倒を以て)媒介する。  どれも、この世のものの最終状態を想起する(ゴーストのかかった)もの狂おしい矛盾、葛藤から傍視して忘却発作(零落)するとしても脱け出すというのではなく、いつでもこの世ならぬものの忽然とした出現(落下)に連れ戻される。この、何か光るようなゼロを客観に転写しようとする限り、零落と落下の間は深淵で、深淵とは底なしに湧き上がる中間の、その沸騰である。  日常は目が醒めて同じ場所同じ「私」に出ようとするが、運命や夢は眠っている間に拉致されて運ばれ同じ場所同じ「私」に出そうでいて他の誰かの場所他の誰かの「私」に出てしまう。夢の夢は、夢中夢ではなく、夢というものを客観に転写する隠喩としての夢、それは、「いつもの屋根裏部屋に出そうだったが土星に出てしまい、土星だというのにモスグリーンの針葉樹に覆われた山岳が疊々と重なり、瀑布が滝壺まで落ちていくのに気が遠くなるような歳月がかかるような、というより落ちに落ちていったはずの水が底知れぬ上から落ちて来る」というような夢である。  つまりそれは、「無常」の三態が客観に転写されようとして、圧縮されている。

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