Sunday, October 21, 2018

碧空1357 MOON WALK275(零落と落下の区別に無関心ではいられない)

1357 MOON WALK275(零落と落下の区別に無関心ではいられない)  日本でもイタリアでも月下興奮した兎が跳びはねるのだが、あの、イタリアの情景、月光を浴びて耳が尖り、鼻口部が突き出し、三ツ口に裂け毛が伸びて狼に変身する咆哮の光景こそは、かぐや姫が知られまいとしていた責め苦でもあるのではないか。  人狼の生態は誰と入れ替わっているのか分からないということであるから、この世界の片隅は、種と個が解離する零落ではなく、解離しない落下の、その、何処にでもいる!といった隠れなさが居合わせる人々を転移修飾していて、月光は後れて来る主体が体する遍在する窃視である。この、淋しい(しかし自由とも孤独とも何かまるで違う)一隅の変身は、遍在する窃視を浴びるからである。これは、鶴女房の胴震いする変身、あるいはJesus Christの震える復活のシーンが既視感である如くである。  それは、種と個の関係を映し出すだけでなく、種と個が解離する零落と解離しない落下の区別に無関心ではいられないのである。

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