碧空1367 MOON WALK285(勿来の境目、な見その精霊)
1367 MOON WALK285(勿来の境目、な見その精霊)
巷間に身を窶す(うわさの)救い主のような究極の奇形は、欠如、過剰、二重性といった奇形性を踏み越えて、metamorphosis を起こすような器官の延長、というよりはそれが次元跳躍であるような剥き出しの、暴らさまな媒体性であるために、その、焦燥と現実が解離しないmetamorphosis の気配は勿来の境目、な見その精霊なのである。
この救い主の野心は、その、高速度撮影の被目撃とスロー・モーション再現が虚構の気配を消すことであり、語り部の野心に通じているが、その被目撃はふしぎな嫉妬に包まれているのではなく焦燥に包まれていて、その分節がthe life and resurrection である。つまり、後れて来る主体は虚構の気配を消しても、他の誰かとなって想起する媒体性から免疫にはならない。救世主は途中までしか来ないのである。
そのようにして、「山中九平少年」は勿来の境目なる湯堂の精霊であり、その(穴を掘って天女が盗み見られたような)被目撃は焦燥に包まれたな見その精霊なのである。


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