Friday, December 14, 2018

碧空1393 MOON WALK311(Draculaの咆哮)

1393 MOON WALK311(Draculaの咆哮)  「緑の家」(M.V.Llosa )の時制も「ラ・カテドラル」(同)の時制も、場所の場所の浮上というよりは種の種の浮上といった狙撃で(MOON WALK291)、その、密林に犇めく被造物やすだまの、蛆も同然の「隣り合う断絶」を(個と種や種と種の間の断絶、激変を)種が宙に浮かないように媒介するのが、密林や大伽藍の記念碑的な建立である。  この、分節された密林の密度と大伽藍の空虚は何かまるで違うようでいて、「私」や自由とは断絶した「見知らぬ貌」(媒体性)が何か試されている。その混乱した、というよりは混乱に抗う時制と遠近法は、場所の場所(形式)が宙に浮いてしまうように種の種(形式)が根拠にならない混沌を徘徊する間に本当の何かが浮かび上がるというのではなく、いきなり「見知らぬ貌」に連れ戻されるように声帯を震わせる咆哮なのである。  それは、倫敦の密度と空虚に感じて濃霧となって覆いかけるDracula の咆哮である。つまり、この何か試されている「見知らぬ貌」の、その責めに感じて、傍視の効果としての自然や過冷却状態の現在としての日常となって身を窶すように反復する奇行なのである。

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