Friday, December 21, 2018

碧空1398 MOON WALK316(意わず目を瞑って、見ない)

1398 MOON WALK316(意わず目を瞑って、見ない)  スサノヲが、その、壁に写る影、見てはならない(見たことにはならない)影としての八岐大蛇を打ち消しても脱け出したことにはならないが、底なし沼のような種の気配におそるおそる踏み込んでみると道筋があるかのように雌雄異体の気配が過冷却状態で広がることになる。この自食の、地下の影の勢力は、スサノヲの現実が映し出すのではなくスサノヲの現実を映し出すように反転する限りで、その奇妙な屈折、反省を通して、寿命を鎧った現実を観念するのである。  この観念は、頑固に懐疑を知らない。その反転の超絶と見える技術は、直接性を(「私」や今を)鎧った現実の、その、見てはならない(見たことにならない)媒体性に面して、狼狽からの転移発作である。どんなに淡雪の消えぬ間の、露の干ぬ間の寿命も、見てはならない(見たことにならない)まぼろしとは何かまるで違うが、何か反復の気配がする。まるで失神、卒倒のように意わず目を瞑って、見ない、というふうに寿命を観念して疑わなくなる反転は、反復の如くなのである。

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