碧空1399 MOON WALK317(自食の記憶の転移、猖獗)
1399 MOON WALK317(自食の記憶の転移、猖獗)
イザナギの、壁に写る影の受肉であるイザナミが見てはならない(見たことにならない)のは大蛇であるからである。この大蛇の追跡が迫るのは、自食の記憶の肉薄である。自食は、生きる「ために」死ぬのである。
生きる「ために」死なない症状は癌のようなものであるが、その、打ち消されて壁に写る影は自食であるから、この癌状の増殖は「私」や今といった中間性に属していて自食とは何かまるで違うようでいて、何か反復の気配がする。
つまり、この、神話的な寿命を鎧った細胞の増殖は、現実になる「ために」潜伏する葛藤、去ると同時に留まる矛盾が分割されて受肉すること、後れて来る主体の再発である。
半陰陽が解離して対い形成が起こる興奮は個と種が解離に頓挫する自食であるが、この神話的興奮と受肉の、逆せ上がる高揚は別次元に転移して反復する。革命や民族の大移動のような、全体が個の振りをする高揚と殺到となってそこここで猖獗するのである。


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