碧空1402 MOON WALK320(隠喩性、隠喩性の暗喩)
1402 MOON WALK320(隠喩性、隠喩性の暗喩)
「それはアンスル・ボルンという30歳の巡回牧師で、ある日(1887年1月17日)彼は銀行から551ドルの預金をおろし、突然グリーンから失踪、2ヶ月の間行方不明であった。この間彼はA.J.Brownと名乗ってペンシルベニアのノーリスタウンで小さな雑貨店を切りまわし、仕入れ万端を立派にやっていた。しかもこうした仕事はそれまでに一度もやったことがなかった。1887年3月14日、彼は突然覚醒して家に戻ったが、その間のことは完全に忘れていた」
こうしたfugue(夢中的遊行 )の、その場面転換、人格変換(というよりは、個の追求の頓挫)は、三本立ての夢の場面転換のような方解(paramorphosis )なのか、あるいは一方はもう一方が現実になるために打ち消されて責めとなって潜伏しなければならない「壁に写る影」の受肉(metamorphosis )なのか。
この二相の場面転換は、どんなに同じように見えても違う。それは、種が個に跳躍するような例解というものの隠喩性と、擬似半陰陽の独身者がそれと知らずに「壁に写る影」の受肉としての擬似半陰陽の自殺者の、その隠喩性の暗喩との差異である。


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