Saturday, December 29, 2018

碧空1403 MOON WALK321(鬱然とした大伽藍の伝達)

1403 MOON WALK321(鬱然とした大伽藍の伝達)  「ラ・カテドラルでの対話」(M.V.Llosa )の、その何処にも主人公はいない。仮に存在するとしても、それは蛆も同然に、超個体的蛙と超個体的蛇が、あるいは、現在の広がりが塞がれた独身者と自殺者が「隣りあう断絶」であり、それが、莫々とした密林の如くリマやペルーの混沌に見えるのは、半現実の世界の終わりだからである。  この、鬱然とした大伽藍の伝達の四態は、 1 蛆も同然であることが他の誰かの身体に顕れたので蛆も同然であることを度忘れしていられる。つまり、卒倒のように、狼狽から転移発作的に顔を背けて、頑固に見ない。 2 他の誰かの身体に顕れた蛆も同然であることが、のぞき込んだ鏡に映る顔のように驚いて、あるいは「壁に写る影」が発覚するようにして薄気味悪く迫る。 3 他の誰かの身体が映し出した蛆も同然であることが、後れて来る主体の鏡像であるはずがないとまるで証明でもするかのように、他の誰かの身体を蛆も同然に潰す。 4 蛆も同然であること(の責め)を映し出した他の誰かの身体を、いつの間にか超個体的方向から対称に昇格するまでに個を追求する如くして、ズーム・アップする。あるいは、恥ずかしくなるまでに(息がかかるほど)間近に接近している後れて来る主体が、実は他の誰かの身体の「壁に写る影」であることを漠として思い出したとでもいうかのように、他の誰かの身体を空気や水のように包む媒質になって、しかもまるで個の追求であるかのように屈折する。

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