碧空1405 MOON WALK323(告白の頓挫、科学的保留の頓挫)
1405 MOON WALK323(告白の頓挫、科学的保留の頓挫)
魂を売るかのようなfugue (夢中的遊行)や多重人格といった個の追求の頓挫は、媒体性の暗喩である。
魂を売る、とは、誤る危険を冒す魂の奇行を手放して懐疑しないではいられなくなるのであるが、それは、懐疑に冒された魂の奇行に連れ戻されていて、魂を売ることにならない再発(魂を売る魂)である。
科学的保留のスピリットは、あの世を大いなる仮説にするとしても、この世を仮説とはしない。発見の基盤だからである。あの世の発見は、発見したことにならない。それは、この世の(見てはならない)「壁に写る影」で、媒体性が「私」というものの「壁に写る影」であることに対応している。「私」というものが媒体性を脱け出すことがないように、この世があの世を脱け出すことがない反直観性は、問としてのこの世と解としてのこの世の混同からである。告白の(あるいは、自由や孤独の)追求が頓挫するように、科学的保留はgoose-chase である。


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