碧空1407 MOON WALK325(反魂的な瞬間を尋ねる)
1407 MOON WALK325(反魂的な瞬間を尋ねる)
片隅のユダは、密告する以上にズーム・アップして囁かれる。この片隅のズーム・アップは漠とした方向や気配を対称に(さらには思いがけなくも尊称にさえ)変じて囁き出し、ユダの声帯を通して囁かれる密告は、自発性の強い尊敬に包まれる。Messiah が現実になるために(発見されるために)自らを密告する、その片隅にユダが道具のように呼び出されているのである。
「ラ・カテドラル」(M.V.Llosa )の片隅のサンチァーゴは、そんなふうに呼び出されて囁きかけられ密告するのである。サンチァーゴが探している、発見してはならない(発見したことにならない)瞬間は、Jesus Christの狐臭(腋臭)のように遍在する蛆の気が現実になるために囁きかけた(囁きかけられたことにならない)密告の反魂的な瞬間である。
そのような懐疑の瞬間を尋ねるのは、goose-chase も同然の奇行である。その、反魂的な瞬間の発見は、発見したことにならない瞬間(の揮発)だからである。


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