碧空1408 MOON WALK326(ユダの瞬間移動)
1408 MOON WALK326(ユダの瞬間移動)
「ピレネーの城」(R.Magritte)のように、輪郭が脅かされる国境では岩が宙に浮かぶが、それは焦点が双つある楕円が浮かぶのである。
「別のアンブローシオがあなたの体に入って、本当のアンブローシオはリマに残っている」というように、ユダが瞬間移動するかのように同時に異なる場所を占めて焦点が双生するのである。禁忌であるMessiah 、発見してはならない(発見したことにならない)Messiah の、その「壁に写る影」の影を壁に写して、禁忌である種が魂の振りをして、本当の魂は(場所や疾しさとなって)潜伏しないままに、禁忌である魂が(具体となって)個の振りをして、本当の個は後れて来る主体とならないままに、方向と対称と尊称の区別がおかされた「アンブローシオ」が瞬間移動の如くにリマに残っているのである。
つまり、問としてのアンブローシオと解としてのアンブローシオが解離しないために、「アンブローシオ」は瞬間移動してしまうのである。遠近法は崩壊して反重力であるかに見え、距離は怪談じみて迫る。このユダの瞬間移動は、世界の終わりのように既視感のはずである。


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