Sunday, February 10, 2019

碧空1432 MOON WALK350(不気味、あるいは笑ってしまう)

1432 MOON WALK350(不気味、あるいは笑ってしまう)  何よりも身近で何よりも疎々しい気配、内臓や大地といった(それと知らず使いこなされている)気配が理科室の解剖図や大地震で暴らさまに剥き出しになると薄気味悪く迫るように、あるいは横隔膜の痙攣発作を以て模写されるように、過冷却状態が解離した現在がそれと知らず壁に写す影(すなわち)過冷却状態の解離しない現在に反転した世界の終わりも薄気味悪く迫る、あるいは笑ってしまう。  それは、どこまでも器官を延長するような配管に遍在的に潜む、あるいは配管に憤るように自在に身を変えるAlien の、唐突に食い破って躍り出るような肉薄が戦慄的、あるいは不覚にも笑ってしまうようなものだ。  死体が被写体を映し出す、その鏡像の気配に触れて漠として魂と感じられるものは、この世のものとこの世ならぬモノとの間に宙吊りになっていて、死体に潜む気配のようでも、死体の場所となって潜伏する気配のようでもある。脱魂と感じられるのは、死体であれ神体であれ山河、禽獣草木であれこの世のものとなって被写体を映し出す次元跳躍の、その鏡像の気配が(世界の終わりのように)内在的とも外在的ともつかずに痙攣的に迫るのである。  このようにして、後れて来る主体から途中までしかやって来ない主体の狐臭が躍り出る、というようなMessiah の目撃も、不気味あるいは笑ってしまうはずだし、運命のように真偽はどうでもいい逆窃視(目配せ)のはずである。

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