碧空1438 MOON WALK356(コレハ他ノ物語ナノデハナイカ!)
1438 MOON WALK356(コレハ他ノ物語ナノデハナイカ!)
死体が残されて現在することの責めを代表する犯人は、運命や種や社会といった魂(要請)を代表すると同時に程度としての罪を負う。それは、死体を産む魂が外在するかのように死体の場所となって潜伏するということが、打ち消された死が内在するかのように疾しさとなって潜伏するということなのである。
死体が映し出すのは悪疫となったオイディプスである。オイディプスの荒野は、雌雄異体の広がりではなく、何ノタメダロウと思うような擬似半陰陽の徒な広がりである。この悪疫に迫ると、それは鏡像のようにオマエナンダゾ!と主張する。
何故ミステリは、犯人ハオマエナンダゾ!と結論したいのか。それは、犯人を捜す者が犯人になるまで器官を延長するが、後れて来る主体の転写ではないように延長して、世界の終わりを遠避けるためである。罪の起原が最終状態(死体の場所)まで瞬間移動している世界の終わりではないように、和蘭陀ニ流サレナイヨウニ、遠避けるのである。
神話的領土からの零落とミステリの領土からの零落とが重なるオイディプスの場合を脅かすのは、コレハ他ノ物語ナノデハナイカ!というような激情であるが、それは、精神分析の領土からの零落に転生するスリルなのである。


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