Saturday, March 02, 2019

碧空1445 MOON WALK363(完全犯罪の気配)

1445 MOON WALK363(完全犯罪の気配)  ミステリの野心が完全犯罪、犯人を探している者の「壁に写る影」が思いがけなくも犯人であるとか、犯人が誰でもなくなるというようなことよりも、そもそも事件が空耳のように闇に葬られていることであるように、精神分析の野心は神の紛失、種の夢が闇に葬られるのである。  OEDIPUS は、見てはならない鶴女房の「壁に写る影」を見てしまうように本当の正体のようなものを知ってしまうが、思いがけない景色を見て和蘭陀に流されるのは、運命が悪疫となってOEDIPUS を包囲する腹話術を通して犯人が誰でもなくなるように反転して、運命が行方知れずになるのである。OEDIPUS を規定するはずの運命がOEDIPUS を脅かす、そのようにして(盗まれているのに奇妙にも疚しく)敷浪が打ち寄せる光景は空耳のように宙に浮く気配なのである。

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