碧空1449 MOON WALK367(身に覚えのない反直観的な約束の気配)
1449 MOON WALK367(身に覚えのない反直観的な約束の気配)
昔むかし「或る」ところに、それは、話が異本であることを仄めかしている。
軽率な約束から異類と婚姻することになる話は遍く分布しているが、それは、姥ヶ池のヌシが約束の年になって夜な夜な姫の枕元に通って来るように、上り詰めて来る媒体性が(「私」に面して他の誰かに面してしまうような漠とした献身が)雌雄異体の気配を媒質として屈折し、思いがけない景色だが身に覚えのない漠とした約束の気配となって迫るのである。
鶴女房の壁に写る影や雪女の面影の、その、思いがけない景色の場合は、軽率な約束からの異常な婚姻が、見てはならない誰にも話してはならない禁止を破ることから異常な婚姻が解消することに反転、転生しているが、「異常な」が転移的に婚姻を修正する発作が模写するのは、受胎告知のように上り詰めて来る献身(と密通)の、身に覚えのない反直観的な(既視感のような)約束の気配なのである。


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