碧空1470 MOON WALK388(ナルキッソスに陰症するエコー、炎上する丑待ちの少女たちの棲処)
1470 MOON WALK388(ナルキッソスに陰症するエコー、炎上する丑待ちの少女たちの棲処)
羞恥と旅愁の間には深淵が出現する。
発信は受信の振りをし、受信は発信のように振る舞う、すなわち他の誰かとなって想起する重信回路(phantom circuit )の、この能所が解離することが後れて来る主体(場所の潜伏)の出現である。場所が潜伏しないで、この、種の夢が途中までしかやって来ない、場所があふれ出してしまう不安は、phantom circuit としての腹話術が剥き出しになるのである。
放火は腹話術のようなもので、炎上は腹話、伝達されないから伝達して残存する記念碑のようなもので羞恥と旅愁の間の深淵を媒介するが、跡形もない。怪談、うわさ、不安、占いの媒体である少女たちも炎上のようなもので、過冷却状態の現在を念写して記念碑的であるが跡形もない。丑待ちの少女たちの鏡のもの言うは、狐の魅(ばか)す如くなのである。
ナルキッソスの不安は、雌雄異体の気配に面して、その、現在の広がりが疑わしく、雄か雌かを演ずるが性の区別をおかされて見えないはずの景色が見えてしまう擬似半陰陽の羞恥にして、エコーの復讐としてナルキッソスに陰症するエコーは、発信した声と受信した声の区別がおかされ、天使のように個と種の区別、雌と雄の区別がおかされて炎上する丑待ちの少女たちにも祟るが、少女たちの棲処なのである。


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