碧空1472 MOON WALK390(秘密の炎上)
1472 MOON WALK390(秘密の炎上)
誰にも見られないように照らし出される、といった制御不能の羞恥発作としての放火は、秘密を分け合うために毒を盛らずにはいられない制御不能の発作の如くである。雪女は「なもらしそ」の禁止を以て秘密を分け合うことへ歳月をかけて誘惑するが、その誘惑の特異点で秘密を分け合うことは毒を盛ることになる。雪女が告白したからといっては極端に私的な経験が幻でなくなるものではなく、程度を取り消して、誰にも知られないように照らし出されるのである。この擬似半陰陽は、種と別の種の区別がおかされる羞恥と惚恍に重心を移して記念碑的になる。伝達されないために伝達して炎上するのである。
「記念碑的」媒介は少女たちの棲処(phantom circuit )であるが、途中までしかやって来ないことの不安や焦燥を、異端の火刑や焚書は異端思想の炎上を以て模写し、誰にも見られないように照らし出す。この「記念碑的」媒介を以て誰にも知られないように照らし出される秘密は、異端思想ではないのである。


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