Tuesday, May 07, 2019

碧空1487 MOON WALK405(度忘れしても自白している)

1487 MOON WALK405(度忘れしても自白している)  小さく小さく(ズーム・アップするように)縮む、これが凡そ魔法というものの形式である。  ノートルダムの佝僂の鐘番カジモド(「Notre-Dame de Paris」Hugo)の、唖、隻眼、X脚、大きな単峯瘤、横幅と背丈が変わらない身体全体がしかめっつらであるような、その強引な継ぎ接ぎの力業と奇形は、素顔のしかめっ面が、もう一体分の組織や器官を内蔵した水頭症のような二重性を孕んでいて、そのために、女たちの目がそれに触れただけで妊娠しそうになる。  犯罪じみた奇形を規定するのは一般、種であるかのように見えるのは、一般、種こそが奇形に規定されていて何よりも新しく何よりも年をとっている輪郭喪失の不安を隠すのであるし、むしろ不安は露骨な、露骨過ぎて押し隠されたも同然なのである。  世間は器官の延長としての分業であるが、現在の広がり(雌雄異体の気配)の萎縮はどもるように梗塞して器官が延長しないのである。そうした萎縮、吃音やしかめっ面が世間と出会うのは、しばしば反分業に見える(がそうではない)犯罪となって自白するのであるが、横幅と背丈が変わらない佝僂カジモドの身体に唖やせむしやしかめっ面が通り魔やリンチのように顕れているために、パリっ子は、パリっ子を襲う通り魔やリンチの猖獗を度忘れしていられるのである。つまり、奇形の塊カジモドとなってそれと知らずに自白しているのである。

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