碧空1492 MOON WALK410(phantom circuit上のカジモド、エスメラルダ)
1492 MOON WALK410(phantom circuit上のカジモド、エスメラルダ)
ノートルダムの佝僂カジモドが、次々と階級を(降格するように)越えて繰り返し交合した転落の果てに(しかし)光る緑の結晶のように生まれたが放浪の民に拉致されて行方知れずになったエスメラルダの身代わりであるとすれば、それは、神政政治に濃厚な垂直的な階級性がデモクラシーのブラウン運動のような自由と平均性と越境の精神に変換されることでもある。しかし、階級は器官の延長としての分業であり、自由と平均性と越境の精神のブラウン運動のような展開も器官の延長の社会的形態としての分業のもう一つの解である。
受身と自発と尊敬と可能の区別がおかされて問と解が解離しない媒体性が解離して命令と服従に分割された、その階級的分業を個の自由意志が孤独に抱え込み、複雑に絡み合った職業的分業に変態するのであるが、命令と服従の階級的分業を占める孤独と、その階級的分業を自由意志が抱え込んで本能のように兼る孤独との差異は程度の差であり、階級的分業で打ち消されて深刻に潜伏した本能が、自由意志では後れて来るというふうだ。というのも、本能は、命令すると同時に服従する伝達だからである。
命令と服従が解離しない本能を模写して(しかし)間延びするように(あるいは)劇化するように後れて来る伝達は、階級を占めるのであれ自由意志を占めるのであれ、命令と服従の間に言葉や貨幣や地位といった媒体が介在して発信と受信が解離していることに変わりはない。
こうした発信が何処か別の源泉からであるような受信が、恋の、魔法の、あるいは凡そ光り出すものの回路、phantom circuit である。


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