Sunday, May 19, 2019

碧空1495 phantom circuit 3(カジモドのしかめっ面、エスメラルダの尖り口)

1495 phantom circuit 3(カジモドのしかめっ面、エスメラルダの尖り口)  分裂病の一級症状である、追跡や陰謀の気配、思考化声、思考の筒抜け状態、くぐつ状態は解が問を映し出す媒体性の変装であるが、問と解が解離する擬態と、解離しないで後れて来る主体が脅かされる分裂の間に振動するのではなく、擬態の方に振れ戻らなくなるのである。それは擬態疲労であるとしても、受身、自発、尊敬、可能の区別がおかされた業の技術革新としての分業の頓挫というよりは、自由意志の、その命令と服従の分業に神政政治的な命令と服従の分業が忍び込んで重なり合ったというふうだ。  こうした葛藤の分割が、神政政治からデモクラシーへの継起、展開である。それは、カジモドとエスメラルダの入れ替わりにも対応するが、カジモドのしかめっ面やエスメラルダの尖り口は分割の効果ではなく、どちらも、後れて来る主体に面して途中までしかやって来ない主体に面してしまう一級の表情発作なのである。それは二つながら悪魔払いバラバラ殺人事件の山田広二の顔に示現した表情であり、置き去りにされたが聖職者に拾われたカジモド(の身体の逸脱性と危機)にしかめっ面が、その身代わりに流浪の民に拉致されたエスメラルダ(の身分の逸脱性と危機)に尖り口が割り振られている「Notre-Dame de Paris 」(Hugo)は、ノートルダム大聖堂の上からの片隅の顔のズーム・アップが偶然であってはならない想起とでもいうかのように何か気持ち悪いほどピタリ分担している。それは一体誰の表情なのか!

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