碧空1499 phantom circuit 7(もう一つのモナリザの死蔵)
1499 phantom circuit 7(もう一つのモナリザの死蔵)
ばら色の小さな足を、さらには五体を、隠喩的に提喩的に代表して小さく小さく(まるで、ズーム・アップするように)縮む小さな靴の、その魔法に母親がかかるような表情発作が、幼い頃に生き別れた母の、その葬儀の費用の明細を慈しむように(fetischismusを以て)書き留めるダビンチの唇にもあらわれる。しかし単に微笑というのではなく、小さな靴だけが惨事の残骸の奥深くから戻って来たように胸もはらわたも張り裂けるような震戦とのキマイラ、あの、洞窟の遠近法に包まれたマリアやアンナの唇にではなく、モナリザの唇に示現して顔を冒す二重の痙攣である。
従って、モナリザは、世の人々がなぜかしら(その存在を信じて)探さずにはいられない、あの、もう一つのモナリザなのである。つまり、それは、失われた母の葬儀の費用の明細を(母親が歩き始めようとしている子供の小さい靴を見つめるようにして)見るダビンチが、鏡をのぞき込んだ(というよりは、不覚にも鏡に写し取られた)その肖像、擬似半陰陽ではなく、擬似半母子の鏡像なのである。
その、ダビンチがのぞき込んだ鏡のなかのキマイラ(もう一つのモナリザ)に面して狼狽から、体毛の胚的分布の笑ってしまうような根拠のなさに面して狼狽から顔面に生える毛という毛を一本残らず抜き取るような転移発作が、モナリザの秘密を死蔵するようにして守護することになる。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home