碧空1502 phantom circuit10(聖史劇的に気味悪く迫る)
1502 phantom circuit10(聖史劇的に気味悪く迫る)
罪深い怪力としかめっ面と醜悪のカジモドが守護しようとするのも、ノートルダム大聖堂に這い上がって来る侵入をカジモドが阻止しようとする、その、暴動の影の勢力が縛り首から救出しようとするのも、エスメラルダであるのだから、その、暴動の影たちの攻勢と包囲の気配は、まるでカジモドの鏡像のようにしかめっ面とおぞましい醜さなのである。(「Notre-Dame de Paris」(V.Hugo)
その迫り来る暴動と包囲の影たちは、バスチーユ城塞の牢のような小部屋から統治して大聖堂を守護するX脚の老醜のルイ11世が及ぼす支配を逸脱しない範囲で領主権に歯向かい、一つ目とX脚とせむしのカジモドも、大聖堂に規定されている範囲で司教の裁判権に逆らっているに過ぎない。この、過冷却状態の罰がエスメラルダに後れて来るのは世俗的に見えるが、そうではなく、聖史劇的に気味悪いのである。
つまり、ノートルダムが二重人格のように解離して双極に見える一対のX脚が、何か陰謀に従って収斂しようとするかのように気味悪く迫るのである。聖史劇的に気味悪いのは、この、位格の極端な落差の収斂の気配である。それは復活のように、見えないのに剥き出しになる、拡大しようとすると揮発する。


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