碧空1506 phantom circuit14(完全犯罪としての、思いがけない景色)
1506 phantom circuit14(完全犯罪としての、思いがけない景色)
告白は「私」を脅かすはずなのに楽になる、それはまるで「私」が二重人格に解離するからのようであるが、「私」が身に覚えもなく献身的で、「私」を見つけたはずなのに「私」を探しているような輪郭喪失だからである。
告白は体内受胎的陰謀で、小さく小さく(まるで、口から次々と蛙が飛び出すように)失踪するスリル、あるいは次々と失踪から生還するスリルである。それは、神託、魔法、腹話術、推理、精神分析といった体外受胎的告白の、その系統発生を貫きながら、腹話術と推理の間で地表に露出するかに見える伏流である。
完全犯罪は、怪談とミステリの間で地表に露出するかに見える既視感、何モシテイナイノニ!献身的過ぎるような贖罪、疾しさとなって潜伏していたものの露頭である。それは、ノイズとなって潜伏していた神経叢のリズムの発露のようにして、まるで大地の気配がヤーウェのように浮上する、あの「The Sun Also Rises」(E.Hemingway )は、盲目なまでに根深い追跡の気配が蔓植物のように絡みついた思いがけない景色なのである。


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