Saturday, June 22, 2019

碧空1518 phantom circuit26(逆遁走して入れ替わる救済)

1518 phantom circuit26(逆遁走して入れ替わる救済)  エスメラルダやコジモドを抵抗不能の奴隷状態にしてしまう魔法の恋、あるいは恋の魔法、魔法の、は喩格であるが、恋の、は同格、つまり、恋は魔法の範疇なのである。エスメラルダやコジモドが窮地へ飛び込んでしまうのは、自由意志ではなく逆せ上がっているからであり、魔法が躱せないのである。それは、個を追跡して種から遁走しているはずなのに(イツノ間ニカ!)個は種に入れ替わってしまっているのであり、エスメラルダが光るのを見つけたのはコジモドなのにエスメラルダはコジモドを探しているようではなく、エスメラルダが佝僂と一つ目と顰め顔のコジモドを見てもそれはコジモドではなく、コジモドはいない、いたとしても顔のないあめふらしのように般若を孕んでいて、それと分からない。  このようにしてphantom circuit 上のコジモドとエスメラルダは雌雄異体の気配ではなく、個と種が解離しない天使の範疇である。  ジャン・ヴァルジャンとコゼットが監禁や排除や閉塞に追い詰められ爪牙にかかっていながら泳がされるのは、底知れぬ無の気配に浮きのように反応した表現が漠として内在的な運命やEROSや種から漠として外在的な社会に変装して、履歴改竄や孤児というような個の失踪、逸脱するブラウン運動を消化して、その、平均化する胃袋の猛威を更新中なのであるが、個の追求がgoose-chase であるようなジャン・ヴァルジャンやコゼットが、この更新中の猛威から逆遁走して(イツノ間ニカ!)入れ替わって更新中であるならば、この魔法は救済である。

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