碧空1520 phantom circuit28(逆遁走のための基盤)
1520 phantom circuit28(逆遁走のための基盤)
命令と服従が解離しない精神分裂の気配の、運命や本能、種やEROSといった矛盾の表現が、社会や自然や時間といった表現に変装するのは、命令と服従が解離しておかしな気配を免れたかに見える分業である。しかしそれは、命令と服従が解離したことが、まるで自由であるかのように気配づくに過ぎない分業である。
社会や自然や時間は、挽き臼にかけるような一般化、法則化、平均化の更新中を以て個を呑み込む消化器官である。個は、遁走する。「種の起原」が錬金術的救済のように作用するとすれば、それは、更新中の猛威から逆遁走して(イツノ間ニカ!)後れて来る個と潜伏する種が入れ替わっていて、位格(ペルソナ)が取り消され、解離しないのである。逆遁走して個との区別がおかされた種の気配の、その、個の過冷却状態が解消した平等は、挽き臼のようにして更新中の時間の、その、個を無差別にする猛威(誰もが欲しがる商品がまるで自由であるかのように気配づく猛威)とは何か同じようでまるで違うが、それが、何も変わっていないのに(イツノ間ニカ!)とり替えられてしまっている逆遁走のための基盤である。


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