Wednesday, July 03, 2019

碧空1525 phantom circuit33(七十七倍になってアベルの顔が)

1525 phantom circuit33(七十七倍になってアベルの顔が)  地を耕すカインと羊を飼うアベルの間に出現するゴーストは「舌を出した般若」であるが、雌雄異体の気配に変装するのではなく、カインを責めて追い詰めるのは、ヤーウェに呼び出されるような自由の剥奪である。カインはどこへ遁走しても、世界の終わりから脱け出せない。出生の順位や個々の位格は取り消され、息を切らしたカインが顔を上げると、それは追跡して来るはずのアベルの顔なのである。  カインを追い詰めるのは、カインやアベルはいづこにをるや、とヤーウェが人面瘡のように告発する自白であり、ヤーウェに呼び出されるような精神分裂である。そこでは、カインの子孫レメクに、アベルの代わりに生まれたセツの如き子孫が分業して家畜を飼うように身代わるまでに、つまり、カインがアベルから遁走する生殖の系統にアベルの顔をした子孫が先回りするように現われるまでに、業罰は七倍に増殖し、さらには七十七倍になって繰り返しアベルの顔が既視感のように生まれて来るのである。  生殖は、雌雄異体に変装するか、まるで増殖するような敷浪打ち寄せる業の気配か、分業ではなく業の気配ならばまるで増幅するような世界の終わりの大気を組成するのは嫉妬である。

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