碧空1532 phantom circuit40(底知れぬリクエストに応える主体を脅かす覚醒の不安、眩惑、救済)
1532 phantom circuit40(底知れぬリクエストに応える主体を脅かす覚醒の不安、眩惑、救済)
飢餓した旅の老人に森の他の仲間たちのようには食料を提供できなかった兎は、私ヲ食ベテ下サイ、と言って止める間もなく火に身を投じる。いろいろ食料が集まっていたはずだが、本当に旅の老人が丸焼けになって湯気を立てている兎を食ったかどうかは伝えられていない。
しかし、旅の老人は実は帝釈天が身を窶していたといい、兎はなんとお釈迦さまの前世の姿であったとはあかされているのだから、長靴を穿いた猫のように、全体が個虫の振りをする自食とは、教祖が弟子となって想起する献身なのである。この(位格が取り消された)献身は、火に身を投じる犠牲の自由とは何かまるで違う。
それは、底知れぬリクエストに応える主体を脅かす覚醒の、不安、眩惑、救済なのである。


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