Monday, July 15, 2019

碧空1533 phantom circuit41(告白が突然覚醒的に反転する)

1533 phantom circuit41(告白が突然覚醒的に反転する)  釘づけの磔刑の十字は、底知れぬリクエストに応える主体を脅かす覚醒の(三重の現象の)不安、眩惑、救済の、傑出したイラストあるいはマスコットである。  ジャン・ヴァルジャンを襲う不安、眩惑、救済も、主体を脅かす献身と犠牲の自由の間に振動していて、 そのために、蔓植物のように絡みついて来る人物の登場に余計なものは何もなく、寸分のむだも徒らな浪費もなく、予定調和的に導かれて来る。 それは、二重人格的に解離するか、あるいは精神分裂的にゴーストがかかったジャン・ヴァルジャンを脅かすように変装して迫るか、あるいはまるでその包囲は庇護するかのようで、ジャン・ヴァルジャンを呼吸している。つまり、ジャン・ヴァルジャンを通してフランスの底知れぬリクエストに応える隠喩的、隠語的様式なのである。  Oedipus を通してSphinxの姿で露頭したリクエストに応える隠喩的様式が運命、隠語的様式が神託であるように、ジャン・ヴァルジャンを通してLes Miserablesの姿で浮かび上がったリクエストに応える物語様式は怪談とミステリの中間、隠語的様式は腹話術と恐喝の中間である。この中間の如何わしさは、底知れぬ命令の気配に浮きのように反応したもう一つの表現である良心の如何わしさで、他の誰かの舌を通した告白ではなく、迫る追跡の気配を通して遁走を隠語的に感じることから、遁走となって追跡を想起する献身へ告白が突然覚醒的に反転する。  そもそも、「私」というものが媒体であることに狼狽して、神託も精神分析も(それと知らず)他の誰かの舌を通して告白するのであるから、この突然覚醒的な反転は如何わしい献身に反隠語的に連れ戻されるのである。

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