碧空1535 phantom circuit43(歴史と告白の二重人格的な解離)
1535 phantom circuit43(歴史と告白の二重人格的な解離)
「湖中の島の牢獄」も気味の悪い「釘づけの磔刑の十字」も、J.J.RousseauやJesus Christを媒体にして突然覚醒的に襲う精神の三重の現象(ゴースト、現実、媒体)の、不安、眩惑、救済である。醜く分類し難くおぞましいLes Miserablesに底知れぬリクエストが息吹き、「湖中の島の牢獄」の三重の輪郭が履歴改竄と輪郭喪失であるなら、「釘づけの磔刑の十字」の三重のこの世ならぬものの忽然とした出現は位格の取り消しにして、怪談とミステリの中間である。
「Les Miserables」が怪談とミステリの中間、その、1789年以後の産褥と陣痛が代表する底知れぬリクエストの息吹く歴史的痙攣が、反隠語的な告白(隠語的に他の誰かの舌を通した告白としての腹話術と恐喝の中間の突然覚醒的な反転)であるのは、何か奇妙であるが、タイム・スリップや瞬間移動したように眼前に緊迫する事変にツキジディスのように居合わせながら鳥観的に傍観を極めても、歴史と告白は二重人格的な解離なのである。
歴史と告白は互いに鏡像にして、互いに余計なものに似ようとする双子の霊がかかっている。
ところで、ヘロドトス的に伝聞と伝聞の間に(種の如く)出現しては逃れ去る歴史は魔法じみているが、底知れぬ命令の気配に浮きのように反応した表現が運命ならば歴史は神話じみ、無意識ならば精神分析じみるのである。


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