Saturday, August 03, 2019

碧空1546 phantom circuit54(魔法の運動のレプリカ)

1546 phantom circuit54(魔法の運動のレプリカ)  乾燥の危機の、あの、群集して一つの生き物になるアメーバの大移動は団結で種族の危機を躱そうとするかに見えて、個体の危機を躱そうとして個体でなくなる逆遁走である。  それは、ツーロンの徒刑場へ運ばれていくために鎖と鉄の首枷で数珠繋ぎにされた徒刑囚のように不可分の一つの生き物であるだけでなく、全体が部分の振りをして縮小している監獄の移動形態であり、種を運ぶようにして個が運ばれる自食の光景である。  この「Les Miserables」の華が、「Les Miserables」に零落する眠り込みの技術は、寿命が短か過ぎて空も同然の個体が過冷却状態になる技術で、この零落は程度の差でしかなくなることであるが、その差がなくなる個体の危機に面して失神するようなことではなく、眠り込んだ命令が後れて来る主体となって解離する奇妙な(あるいは巧妙な)技術である。というのも、後れて来る主体が気にかかるのは直しさであるために何か技術ではないかのように媒体性が鎧う擬態であり、偶然が運命の媒体であるように偽が精神の媒体であるように、媒体性を覆い隠す直しさは、媒体性を躱せないのに躱せるかのように鎧う嘘の技術なのである。  自食の光景が嘘の技術にかかって凋んでしまわないように、Messiah の魔法の運動が、恐ろしくもおぞましいが覆い隠せぬ魅惑のかかった十字架像になるまで時間を拡大しても、それは、魔法の運動のレプリカでしかない。「Les Miserables」はそのようにして(死刑囚の最後の日のようにして)時間を拡大して、ギロチンの刃がまるで迂回するような振り子運動をしてゆっくりグレーヴ広場まで落ちて来るレプリカなのである。

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