Friday, August 09, 2019

碧空1550 phantom circuit58(「自分ごと世界を丸呑み込みするほど膨れ上がる」)

1550 phantom circuit58(「自分ごと世界を丸呑み込みするほど膨れ上がる」)  命令の潜伏の気配すなわち疾しさに浮きのように反応していつの間か入れ替わる擬似半陰陽、擬似半真偽、擬似半善悪、擬似半葛藤といった自食の光景に、キュラフロアの「バイオリン」は属する。キュラフロアはバイオリンを半ば抽象的に半ば具体的にこっそり模造するのではなく、擬似半陰陽を解剖学的に隠語的に体現したバイオリンへの秘密の扉、通路としての象形文字をこっそり作成するのである。つまり、隠語であるだけでは満足しないで、逃れ易い擬似半陰陽の、その極端に私的な存在を記念碑的に補強しようとするのだ。  ジュネの「人殺し」も、検死的に隠語的に擬似半陰陽が姿を現わすだけでなく、人殺しへの秘密の扉、通路として、その極端に私的な光景に「Notre-Dame-de-Fleurs」(Jean Genet)は迫ろうとするのである。というのも、それは、擬死のエラーとしての自らを殺すことに狼狽して転移発作的に他の誰かを殺してしまう擬似半葛藤、「自分ごと世界を丸呑み込みするほど膨れ上がる」のである。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home